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2025/02/14【松任谷由実】アルバムリリース&ホールツアー開催決定!
冬恒例のリゾートコンサート「SURF & SNOW in Naeba Vol.45」を2月6日(木) 新潟・苗場プリンスホテル ブリザーディウムにてスタートさせた松任谷由実。「SURF & SNOW in Naeba」は1980年に発売したアルバム「SURF & SNOW」のリリースをきっかけに1981年からスタートし、今年で通算45回目の開催を迎えた、まさに日本の冬の風物詩。
2月20日(木)まで全8公演を開催する。
https://surfandsnownaeba.com/
▶︎40作品目となるオリジナルアルバムリリース決定!
そんな松任谷由実が40作品目となるオリジナルアルバムを2025年秋にリリースする!
最新アルバムでは、自身の永遠のテーマである“時間とは何か?”に真正面から向き合う。
その鍵となるのが、新たに導入した最先端技術「Chrono Recording System」(クロノ レコーディング システム)だ。
これは、今回のアルバムの為に命名されたオリジナルの技術で、ネーミングには“時間を超えて音を記録する”という意味がある。
このシステムは、音声合成ソフト「Synthesizer V」(シンセサイザー ヴィ)を用いて、荒井由実時代の声と現在の松任谷由実のヴォーカルを合成し、時間を超越した新たな“声”を創り出す革新的な技術。
まるで過去と現在のユーミンが同じ空間で歌うような、新次元の音楽体験をリスナーに届ける。
デビューから半世紀を迎えた今も、音楽の可能性を広げ、チャレンジし続ける松任谷由実。
ユーミンが紡ぐ“時間”の物語は、新たなフェーズへと突入する。
▶︎全国ホールツアー開催決定!
そして、本オリジナルアルバムを携えた72 公演に及ぶ全国ホールツアー開催も決定した!!
前々から70 歳で70 本のツアーをしたいと話していたユーミン。
前々から70 歳で70 本のツアーをしたいと話していたユーミン。
「今回は72 歳で全国を回ることになるし、72 本開催したい!」という本人の強い希望のもと決定した。
続報をお楽しみに!!
松任谷正隆 コメント
続報をお楽しみに!!
松任谷正隆 コメント
我々の求めているもの
あれはほんの4-5年前のことでしょうか。スタッフが倉庫から未発表曲の入ったマルチテープを持ってきたことから始まりました。50年も続けていれば未発表曲もそれなりにあります。
その曲はどうやら70年代の終わりか、80年代初めのものらしいことが、スタジオのデータとかミュージシャンの声から分かりました。
ところが作曲した由実さんも、編曲した僕自身もほぼ記憶にない。
確かに由実さんらしい曲だし、僕らしい音なので、それは間違いないのだけれど、こんな曲あったっけ・・・なんてみんなで顔を見合わせたのを覚えています。
聴いているうちに、この70年代だか80年代の音が妙に新鮮で、現代では絶対に再現出来ないことが肌で感じられてきました。
しかも「ラララ」で仮歌を歌っている由実さんの声もずいぶん若くて高い。
このオケは使いたくてもキーが高くて今では無理、再び倉庫行きか、なんて諦めかけていた頃、某国立大学に、声をサンプリングしてメロディにする研究をするチームがあることを知りました。AIなどという言葉が今みたいに普通ではない時代だったので(たった数年前のことなのに!)、それがどういうことなのか理解出来ず、でもどうなるのかやってみたい、という気持ちから、昔の由実さんの声をサンプリングして新しいメロディに作り替えられないか、という打診をし、やってみよう、という返事をもらったのです。
試行錯誤の末に出来上がったものは、まだまだ僕がイメージしたものとはほど遠く、似ていなくもない、程度のものだったでしょうか。でもこれを部分的に使って、昔の自分に会いに行く、というテーマの作品にしました。Call me backという曲です。そう、これが全ての始まりでした。
それからほんの数年後、Dreamtonics※①社が開発する“Synthesizer V”※②というソフトウェアの存在を知りました。あの頃某国立大学が挑んでいた研究は、この短い時間でのテクノロジーの発達ゆえか、それとも技術者の才能ゆえか、天文学的な発達を遂げていました。
誰が聴いても昔の由実さんがそこにありました。
僕はもやもやしながらも、これは使える。と、どこかで思ったのです。
技術の発達のスピードは凄まじいものがあります。そしてそれを受け取る我々の方も、そのスピードにある程度慣らされてしまいます。AIがディープラーニングをし、考え、あっという間にポロンとアウトプットしていく。こんな夢みたいなことは今や常識。リポート作成も、作文も作曲も、AIに任せればなんでも出来るし、それなりの形にしてしまう。いや、それなりどころではない。傑作が生まれるのも時間の問題でしょう。今はそんな時代。
そして誰もがそれを受け入れている時代。
そんな中で、今一度“Synthesizer V”の意義について考えました。もしこれを普通に使ったら、由実さんは歌うのを諦めて、イージーにAIで済まそうとしている、などと言われるでしょう。ついに声の出なくなった由実さんはAIに頼った、みたいな。
それはないな・・・と思いました。この究極的なテクノロジーは、作品作りの初めから生かさないと意味も意義もない、と。
そして、当然のことながら、これまで通りの由実さんの歌がメインにならないとアルバムとしての価値はない、と。
こうして辿り着いたのがワームホールという考え方でした。実際にあるかどうかも分からないワームホール。でも、もしあるとすれば過去と今を行き来出来ると言われます。この考えを心のどこかに置きながら曲を作り、音を作り、そして詞を作れば、”Synthesizer V”との共存は出来るはず。
もしもそれをこのAIテクノロジーで例えるなら、ボーカロイドなどが当てはまるのかもしれません。
その後のテクノサウンドはどうなっていったか、と言えば、それは形を変えながら静かに今の音楽にまで染みこんでいった、と言えるでしょう。まるでウイルスのように。
そこには変わらず進化を求める音楽そのものの姿があります。
誰にでもインスタントに音楽が作れる時代。
それだからこそ、最新のテクノロジーと共存するためには、その原点となる発想と共存出来なければ我々には意味がない、というのが僕の、少なくともたった今の結論です。
松任谷正隆
※① Dreamtonics(ドリームトニクス)について
Dreamtonics株式会社は2019年に設立された東京を活動拠点とするベンチャー企業です。
経験豊かなエンジニア達によるマルチリンガルなチームが、電子音楽と音声技術に特化した製品開発を行っています。
「ユーザーがよりスムーズで快適に操作ができる音楽制作ソフトを創りたい」という想いのもと、お客様の創造性を支える高品質なソフトフェアを構築・提供してまいります。
※② Synthesizer V (シンセサイザー ヴィ) について
「Synthesizer V」は強力な音声処理エンジンを搭載し、ハイクオリティで自然な歌声を簡単に作ることができるDreamtonics株式会社が開発した歌声合成ソフトウェアです。メロディーを描き歌詞を吹き込むだけで、簡単にオリジナルソングを制作できます。
Synthesizer Vシリーズのエディター「Synthesizer V Studio Pro」では、楽曲やシーンに合わせて声色を変化させられる「ボーカルスタイル機能」、ボタン一つで歌声のピッチや声色を調整できる「AIリテイク機能」、ラップ特有の表現を再現する「ラップ歌唱機能」、さらに英語、中国語、広東語、スペイン語などで歌唱できる「多言語歌唱機能」も搭載。
どんな音楽スタイルにも対応し、細部まで本物の歌手のように歌わせることができます。
HP https://yuming.co.jp/
X: https://x.com/yuming_official?s=11&t=6vB2__EQRyQMrodI6iZacA
X:(STAFF): https://x.com/yumingstaff?s=11&t=6vB2__EQRyQMrodI6iZacA
Instagram: https://www.instagram.com/yuming_official/
UNIVERSAL MUSIC JAPAN 松任谷由実:http://www.universal-music.co.jp/matsutoya-yumi/
【INFORMATION】
本件、松任谷由実に関するお問合わせ:EMI Records/ユニバーサルミュージック TEL: 03-4586-5955
あれはほんの4-5年前のことでしょうか。スタッフが倉庫から未発表曲の入ったマルチテープを持ってきたことから始まりました。50年も続けていれば未発表曲もそれなりにあります。
その曲はどうやら70年代の終わりか、80年代初めのものらしいことが、スタジオのデータとかミュージシャンの声から分かりました。
ところが作曲した由実さんも、編曲した僕自身もほぼ記憶にない。
確かに由実さんらしい曲だし、僕らしい音なので、それは間違いないのだけれど、こんな曲あったっけ・・・なんてみんなで顔を見合わせたのを覚えています。
聴いているうちに、この70年代だか80年代の音が妙に新鮮で、現代では絶対に再現出来ないことが肌で感じられてきました。
しかも「ラララ」で仮歌を歌っている由実さんの声もずいぶん若くて高い。
このオケは使いたくてもキーが高くて今では無理、再び倉庫行きか、なんて諦めかけていた頃、某国立大学に、声をサンプリングしてメロディにする研究をするチームがあることを知りました。AIなどという言葉が今みたいに普通ではない時代だったので(たった数年前のことなのに!)、それがどういうことなのか理解出来ず、でもどうなるのかやってみたい、という気持ちから、昔の由実さんの声をサンプリングして新しいメロディに作り替えられないか、という打診をし、やってみよう、という返事をもらったのです。
試行錯誤の末に出来上がったものは、まだまだ僕がイメージしたものとはほど遠く、似ていなくもない、程度のものだったでしょうか。でもこれを部分的に使って、昔の自分に会いに行く、というテーマの作品にしました。Call me backという曲です。そう、これが全ての始まりでした。
それからほんの数年後、Dreamtonics※①社が開発する“Synthesizer V”※②というソフトウェアの存在を知りました。あの頃某国立大学が挑んでいた研究は、この短い時間でのテクノロジーの発達ゆえか、それとも技術者の才能ゆえか、天文学的な発達を遂げていました。
誰が聴いても昔の由実さんがそこにありました。
僕はもやもやしながらも、これは使える。と、どこかで思ったのです。
技術の発達のスピードは凄まじいものがあります。そしてそれを受け取る我々の方も、そのスピードにある程度慣らされてしまいます。AIがディープラーニングをし、考え、あっという間にポロンとアウトプットしていく。こんな夢みたいなことは今や常識。リポート作成も、作文も作曲も、AIに任せればなんでも出来るし、それなりの形にしてしまう。いや、それなりどころではない。傑作が生まれるのも時間の問題でしょう。今はそんな時代。
そして誰もがそれを受け入れている時代。
そんな中で、今一度“Synthesizer V”の意義について考えました。もしこれを普通に使ったら、由実さんは歌うのを諦めて、イージーにAIで済まそうとしている、などと言われるでしょう。ついに声の出なくなった由実さんはAIに頼った、みたいな。
それはないな・・・と思いました。この究極的なテクノロジーは、作品作りの初めから生かさないと意味も意義もない、と。
そして、当然のことながら、これまで通りの由実さんの歌がメインにならないとアルバムとしての価値はない、と。
こうして辿り着いたのがワームホールという考え方でした。実際にあるかどうかも分からないワームホール。でも、もしあるとすれば過去と今を行き来出来ると言われます。この考えを心のどこかに置きながら曲を作り、音を作り、そして詞を作れば、”Synthesizer V”との共存は出来るはず。
作った声と今の声とをうまく共存させて面白いアルバムが作れるはず、という確証を持ち、Synthesizer Vと我々の制作プロセスを「Chrono Recording System」と名付けました。時間を超えて音を記録するイメージです。
考えてみれば70年代後半から80年代というのは、生楽器の中に少しずつ、シンセサイザーが楽器として忍び込んでいった時代でした。そして気がつくとテクノサウンドあたりからはシンセサイザーが表舞台に立っていった。
考えてみれば70年代後半から80年代というのは、生楽器の中に少しずつ、シンセサイザーが楽器として忍び込んでいった時代でした。そして気がつくとテクノサウンドあたりからはシンセサイザーが表舞台に立っていった。
もしもそれをこのAIテクノロジーで例えるなら、ボーカロイドなどが当てはまるのかもしれません。
その後のテクノサウンドはどうなっていったか、と言えば、それは形を変えながら静かに今の音楽にまで染みこんでいった、と言えるでしょう。まるでウイルスのように。
そこには変わらず進化を求める音楽そのものの姿があります。
誰にでもインスタントに音楽が作れる時代。
それだからこそ、最新のテクノロジーと共存するためには、その原点となる発想と共存出来なければ我々には意味がない、というのが僕の、少なくともたった今の結論です。
松任谷正隆
※① Dreamtonics(ドリームトニクス)について
Dreamtonics株式会社は2019年に設立された東京を活動拠点とするベンチャー企業です。
経験豊かなエンジニア達によるマルチリンガルなチームが、電子音楽と音声技術に特化した製品開発を行っています。
「ユーザーがよりスムーズで快適に操作ができる音楽制作ソフトを創りたい」という想いのもと、お客様の創造性を支える高品質なソフトフェアを構築・提供してまいります。
※② Synthesizer V (シンセサイザー ヴィ) について
「Synthesizer V」は強力な音声処理エンジンを搭載し、ハイクオリティで自然な歌声を簡単に作ることができるDreamtonics株式会社が開発した歌声合成ソフトウェアです。メロディーを描き歌詞を吹き込むだけで、簡単にオリジナルソングを制作できます。
Synthesizer Vシリーズのエディター「Synthesizer V Studio Pro」では、楽曲やシーンに合わせて声色を変化させられる「ボーカルスタイル機能」、ボタン一つで歌声のピッチや声色を調整できる「AIリテイク機能」、ラップ特有の表現を再現する「ラップ歌唱機能」、さらに英語、中国語、広東語、スペイン語などで歌唱できる「多言語歌唱機能」も搭載。
どんな音楽スタイルにも対応し、細部まで本物の歌手のように歌わせることができます。
HP https://yuming.co.jp/
X: https://x.com/yuming_official?s=11&t=6vB2__EQRyQMrodI6iZacA
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Instagram: https://www.instagram.com/yuming_official/
UNIVERSAL MUSIC JAPAN 松任谷由実:http://www.universal-music.co.jp/matsutoya-yumi/
【INFORMATION】
本件、松任谷由実に関するお問合わせ:EMI Records/ユニバーサルミュージック TEL: 03-4586-5955